自然発見(春・夏・秋)

【1】自然発見(春・夏・秋)

白山ろくとその周辺で見られる色々な自然を所員が紹介します

自然発見(春)

カタクリ(所周辺)

カタクリの花は、発芽から開花まで8~9年ほどかかります。昔はこの花の球根から「片栗粉」が作られていました。まれに白い花を咲かせるものもあります。花が見られるのは2週間ほどと短く、そのため「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」と呼ばれている

タムシバ(白抜山)

春、葉が出る前に白くていい香りの花が咲く。葉をかむと独特の甘みがあり「カムシバ(噛む柴)」から「タムシバ」になったという話も。

 

ホオノキ(所周辺)

日本最大の葉をもつホオノキは、長さ40cm以上にもなる巨大な葉がつきます。白い花も日本最大級で、直径は20cm前後。ラップやアルミホイルが無かった昔は、食べ物を包むのにのにこの葉をよく使ったので「包の木」が名前の由来になったそうです。

自然発見(夏)

ギンリョウソウ(白抜山)

地下から顔を出し、最大で15cmほどまでのびる。他の生き物が作った栄養をもらって生活している。別名はユウレイタケ。

ササユリ(所周辺、三方岩岳)

やさしいピンク色の花が咲く。おしべからはいい香りがする。日本特産で日本を代表するユリ。

ネムノキ(所周辺)

筆を広げたようなピンクの花が咲く。オジギソウと近い仲間で、ネムノキの葉は暗くなると閉じて眠ったようになる。

ニッコウキスゲ(三方岩岳)

ユリと似ているがユリではない。花びらは6枚に見えるが、そのうち3枚は「がく」なので、本当の花びらは3枚しかない。朝に開花すると夕方にはしぼんでしまう一日花。

 

オオオバボタル(目附谷)

長い触角が特徴。羽化直後はよく光るが、その後はほとんど光らなくなる。幼虫は水の中ではなく陸で暮らしている。

自然発見(秋)

アサギマダラ(中宮展示館)

「あさぎ色」の由来となったチョウ。秋、フジバカマの周りに集まる姿がよく見られる。秋に日本から南西諸島や台湾まで飛んでいく。中には1日で200km以上の距離を移動した個体も。

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