三方岩岳登山
団体(各自)が用意するもの
・登山に適した服装(季節による)
※登山には季節を問わず長ズボンが適していますが、デニムはお勧めできません。
※夏は半袖OKですが、チャレンジコースは長袖が無難です。
※黒色の服は蜂に狙われやすいので避けてください。
※登山時に綿の下着を着用しないようにしてください。(暑さ・冷え対策)
・帽子 ・ズック ・雨具 ・リュック ・水筒 ・タオル ・軍手(下山時使用)等
※途中に水場がありませんので夏場は水分を1人1リットル以上は持つようにしてください。
*ガスセットを使う場合は追加で
・水を入れた500ml ペットボトル ・カップ麺 ・マグカップ ・はし等
(風が強い場合、火がつきにくいこともありますので、指導者はチャッカマンやライターを用意してください)
*親谷の湯に入る場合は水着(一般の観光客に配慮してください)
*必ず緊急車両を 1 台用意してください。
*団体で保冷剤(瞬間冷却のものを含む)を用意すると火傷・熱中症対策となります。
引率者の役割
・安全留意 ・ホワイトロード林道通行料準備 ・緊急車両運転 ・昼食の指示
実施にあたって
・三方岩駐車場まではバスで山道が続きます。途中で休憩をとることをお勧めします。
(中宮展示館、ふくべの大滝など)
・ガスセット(バーナー、コッヘル、ボンべ)をお貸しできます。大好評!
頂上で昼食と一緒にカップ麺などの汁物はいかがですか(1人 100円)
・ホワイトロード林道の通行料が割引になります。緊急車両として普通車1台無料で通行できます。
(大型バス1台 5000円、マイクロ 1700 円)。
・途中トイレがありませんので、活動前に必ずすませておいてください。
その他
・現地は国立公園特別保護区です。環境保全に留意してください。(カップ麺の汁を捨てることも×)
・双眼鏡をもっていくと楽しみが広がります(自然の家にあり)
・トイレは栂の木台、三方岩駐車場、親谷の湯にあります。
・携帯電話はほとんどつながりません。姥が滝駐車場に公衆電話があります。
・天候不順の場合、中宮展示館、滝巡りのコースに変更できます。
【登山活動を実施される団体の方へ】
自然の家では夏季にたくさんの団体が登山を実施しています。登山は教育活動として非常に価値が高いと思われますが、指導者の意識一つで子どもたちの様子がかなり違って来ます。以下、当自然の家がお勧めする登山について紹介しますので、参考にしてください。
1、頂上に立つことだけが登山の目的ではありません。
学校登山によくあるケースですが、いわゆる「ピークハンティング」と呼ばれる克服型の登山形態は登山の一つの形として確立していますが、当自然の家ではお勧めしていません。確かに頂上に立った時の達成感は
素晴らしいものがありますが、それのみが登山の楽しみではないのです。
2、道草のススメ
ではどんな登山が良いかというと、一言で言えば「発見」のある登山です。歩いている中で道端の地形や草木や鳥、或いはアニマルサイン(動物がいた証拠)に気づくことが「発見」です。何かを発見した時に立ち止まること、つまり道草ができる登山が、非常に楽しく子どもたちの感性に働きかけるものとなるのです。集団登山の場合でも道草ができる余裕を持つことで登山の楽しみが格段に大きくなります。
3、より楽しくするために
登山の大きな楽しみの一つが頂上で食べるおいしいお弁当であることは間違いありません。登山中は五感が敏感になっており、素晴らしい景色や達成感とあいまってお昼ご飯がとってもおいしく感じられるのです。そこにいわゆる「汁物」(カップ面や味噌汁など)があるとその美味しさは倍増します。自然の家ではお湯を沸かす道具(ガスバーナーセット)をレンタルしています(1 人100円)ので是非ご利用ください。
4、季節限定の楽しみ
各コースにはそれぞれ季節限定の楽しみがあります。春の山菜、水芭蕉の群生、残雪の白山展望、昆虫、アサギマダラ、秋の木の実や紅葉など・・・それらを登山中のイベントとして取り入れるといっそう楽しい登山となるでしょう。山の様子はその年によって違いますので所員にご相談ください。登山を通して子どもたちに何を伝えるか、それは「五感をフルに活用して自然を体全体で感じる」ことではないでしょうか。