しみずっちの窓から㉙ ~ 冬の花 ~
令和4年(2022年)12月14日
冬の花
表紙の写真 何の花だかおわかりでしょうか?白山ろく少年自然の家玄関横の植え込みの中にひっそり咲いているのを見つけたのですが、実はこの花、ツツジの一種なんだそうです。(12/9撮影)
ツツジと言えば初夏(4~6月)に咲く花だと思い込んでいたのですが、花に詳しい人の話によれば、季節外れに「狂い咲き」するものもあるそうです。夏の台風や大雨などにあった草花が、本来のメカニズムが狂ってしまってこうした季節外れに咲くことがあるそうです。(「不時現象」とも呼んでいます)とはいえ、清廉な感じで、寒さに耐えて咲く姿はなかなか見事です。よくがんばっているなあと励まされます。
冬は花の少ない季節ですが、寒さの中で可憐に咲く花々も様々あります。
今回のおたよりでは、しみずっちが選ぶ冬の花3種を紹介します。(まったく勝手で個人的チョイスなのであしからず・・・)
まずは、この季節まちじゅうに見かける「カンツバキ」です。よく「サザンカ」と混同されがちで、いろいろな品種もあり専門科でも見分けがつきにくいようです。ただ、野生のサザンカは真っ白で10月~12月にかけて咲きます。また、「ツバキ」とも間違えられやすいのですが、ツバキは花ごとボトリと落ちる(落花)のに対し、カンツバキは、花びらがバラバラに落ちていきます。サザンカも花びらごとに散るので、カンツバキは、サザンカとツバキの交雑種といわれています。(写真の花は「カンツバキ」だと自分は信じ込んでいる・・・)・・?*苦笑)
次はなんと冬に咲く桜「十月桜」です。十月桜は、十月から開花しはじめる桜の園芸品種です。桜の園芸品種は300種とも600種ともいわれますが、秋から冬に開花する桜の品種も多数あります。(冬桜、四季桜など)冬にかけてまばらに咲く十月桜ですが、春を迎えるとソメイヨシノ(染井吉野)とほぼ同時期に再度見頃を迎えます。この写真は、鳥越地区にある「にわか工房」付近に咲いているもので、撮影は我が施設の名物スタッフ、ゲッシーさんによるものです。(私もこんな美しい写真を撮りたいです!)
最後の1枚は、「ユリオプスデージー」です。個人的な話で恐縮ですが、我が家ではこの花が今を盛りに咲き誇っています。ユリオプスデージーは11月~5月にかけて、写真のようにマーガレットに似た黄色い可愛らしい花を咲かせます。常緑の低木で、何年か経つと主軸の茎は木化していくんですね。冬の季節に長期間開花するこの花を見てとても癒やされています。ちなみにこの花の花言葉は、「円満な関係」「夫婦円満」「明るい愛」です。私たちもこの花のように鉛色の空に負けず、明るく助け合っていきたいものですね。