しみずっちの窓から⑦ ~ 自然の脅威 ~

令和4年(2022年)8月10日

自然の脅威

8月4日の記録的な大雨で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

夜中から降り出した雨は、朝方から雷雨に変わりました。鳴り止まない雷と強く降り続く雨に開催していたサマーチャレンジプログラム(最終日)もうどん打ち等雨天案に変更せざるを得ませんでした。

活動中も強く降り続く雨に、長く施設に務めている職員からも「これまで経験したことのない大雨だ」という声が漏れるほどでした。

ネットやテレビを中心に情報を吸い寄せながら、子どもたちの活動継続について思案しました。幸い施設は土砂崩れの心配もなくある意味守られた環境にありました。活動を中止して退所を早め、この大雨の中を保護者に迎えにきてもらうことで、むしろ家族もろとも危険にさらすことになりはしないかと考え、予定通りの退所時刻としました。この判断の是非については課題もあるかと思いますが、「安全第一」を標榜する施設管理者として今後も様々な事態を想定した安全管理に職員共々努めてまいります。

翌日、被害の状況を把握するために職員が手分けして現地踏査をしたところ、施設自体は大丈夫でしたが、活動場所としていた、イワナつかみの場所は、焼き場もろとも流され、元の姿をとどめていませんでした。ホワイトロードも料金所手前で道路の崩落が認められました。登山で活用している白抜山にいたっては土砂崩れで緊急車両が入れない状況でした。その他、施設の活動エリアの至る所に大雨による被害が認められました。復旧には相当の時間を要するものと思われます。

当面提供できる活動内容は、施設周辺をエリアとしたものに限られてきますが、利用する団体には少しでも満足できる活動が提供できるよう職員で知恵を出し合っていきたいと考えています。

今回の大雨被害を通して、自然の脅威、水の怖さをまざまざと感じました。ここ数年、全国各地で起きている洪水被害をどこか対岸の火事的にみていた自分を戒めたいと思いました。そしてこの大雨被害が、自然からの人間社会に対する警鐘であると受け取りたいとも思いました。私たち人間は自然の一部です。自然によって生かされていることを忘れてはいけません。SDGs社会にあって、人間が真に大切にしていかなければならないことは何か。これからも共々に考え、行動に移していきたいものです。

★イワナつかみの場所(目付谷)8/5撮影

*参考:7/4イワナつかみの様子(目付谷)

*参考:表紙画像は、私が住む手取川河口の様子です(8/8撮影)

河川敷にあった芝生のサッカー場が大雨の影響で大きくえぐり取られています。

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