まっつーだより㉓一億3000年前の化石

11月3日文化の日

桑島化石壁の化石観察では、中生代白亜紀前期の化石産出地で国指定天然記念物。日本で最初の古生物学論文は化石壁産出化石に関する内容であったことから、日本の地質学発祥の地と呼ばれた。恐竜のみならず植物や爬虫類、ほ乳類などの多種多様な化石を産出しており、中生代の古環境を知るうえで重要な資料だと言える。普段は入ることはできないが、白山市化石調査センターの学芸員の引率のもと、特別に間近で観察することができた。その後、場所を白山恐竜パーク白峰に移して、恐竜や化石などについて学ぶ館内ラリーを家族ごとで行い、昼食後は、パーク内にある化石調査センターに集められた植物や恐竜の歯の化石など、希少な化石の現物を学芸員の説明のもと見学した。時空を超えて、恐竜・翼竜・の存在が間近に現れた一時であった。化石発掘作業では、岩石をハンマーで割り、割れたかけらを熱心に見観察していた。堆積して化石となった植物はもちろん、巻き貝などの化石も見つかり、興味深い活動となった。天気にも恵まれ、白亜紀の歴史を経て現在へとつながる、神秘的でそして未来も想像できるような感性が研ぎ澄まされた1日であった。

ac_unit 冬季利用について