しみずっちの窓から⑫ ~ ハチにご注意を! ~

令和4年(2022年)9月8日(木)

ハチにご注意を!

秋の行楽シーズンを控え、登山やハイキングなどを計画されている方もおいでになると思いますが、この季節、特に気をつけていただきたいのは、ハチへの対応です。

何もしていない人間に対して、ハチの方から突然襲ってくることはまずありませんが、9月から10月にかけてのスズメバチの巣作りのピーク時に、偶然巣の近くを通ったりして刺激すると、気の立っているハチが襲ってくることがあります。一番の安全策は巣に近づかないように注意することです。

スズメバチの巣は、木の枝、軒下などにあります。(写真参照)オオスズメバチにいたっては、土の中に巣を作るので、草刈り作業などでも気をつけたいところです。もしも巣の近く居合わせて、ハチがカチカチと威嚇音を発しながら近づいてきたら、急に動いたり、手をばたつかせたりせず、できるだけ刺激しないように身をかがめて静かにその場を離れましょう。

*キイロスズメバチの巣 ↓

あいにく、スズメバチ等の攻撃的なハチに襲われて刺されてしまったときは、次の対処をしましょう

①最初にその場所からできるだけ遠ざかって、2次攻撃を回避しましょう。

(ハチは仲間を増やして刺した相手に二次攻撃をしかけてくることが多いです。)

②その後、傷口を強く絞り、水洗いして毒液を洗い出すなどの応急処置をとります。
(アウトドア用品の吸い取り器具「ポイズンリムーバー」で毒液を吸い取る方法もあります。               口内に傷があると毒が吸収されるので、口で吸い出すのはやめましょう)

③洗った後は、抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏があれば塗り、患部をよく冷やすようにします。

④吐き気や下痢、じんましんなどハチ刺されのショック症状が現れた場合はすぐに病院へ行きましょう。         (迷うこと無く119番、救急車を呼びましょう).

なお、作業や山歩きをするときの服装としては、長そで、長ズボン、手袋等を着用して、肌の露出を避けるようにしてください。

また、ハチは黒い色や甘いにおいに誘われる性質があります。香水や黒い色の服は避けてください。

最近、活動中に利用者が蜂に刺されるケースが増えてきました。施設では、敷地内の蜂の巣の始末や、スズメバチやアシナガバチなど危険なハチの飛来情報を収集して、利用する皆さんへ注意喚起するなど対応しています。(写真参照)

KODAK Digital Still Camera

ハチも命をつなぐために懸命に生きています。やっかいものだと怖がられる存在ですが、ハチの習性をよく理解して、自分の身を守る行動を心掛けていただきたいと思います。

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