しみずっちの窓から⑲ ~ かもしかクラブ(秋編)~

令和4年(2022年)10月10日

かもしかクラブ(秋編)

かもしかクラブは、いしかわ子ども自然学校のプログラムの一つ(オールシーズンチャレンジプログラム)です。年間を通して同じメンバーで協力し、四季折々の自然体験を楽しみながら、参加児童の自己成長を目指して毎年開催しています。(今年は年間4回開催予定)

今年もクラブへの加入申し込みは2倍を超え、その中で県内の4年生から6年生までの選ばれし21名が活動をしています。

10月8日(土)~9日(日)は、今年度3回目となる「秋編」でした。かもしかクラブのモットーとしている「5感のアンテナ」をフルに働かせ、秋を実感できるプログラムを準備しました。幸い天候にも恵まれ、野外活動を通して深まりゆく白山ろくの秋を堪能することができました。

1日目は、白山の麓にある、岩屋俣谷園地(いわやまたたにえんち)に向かい登山を行いました。クリ林やミズナラ、ハンノキ、そしてブナ林と、標高が高くなるにつれ植生が変わっていく樹木の様子が見て取れました。家族へのおみやげにと、栗やドングリ、ブナの実を必死に集める子もたくさんいました。(ちなみに、どんぐりは一度煮沸してから乾かすと、虫がいなくなって長持ちします)、クロモジの香りをかいだり、熊の大好物とするブナの実を食べて、そのおいしさを味わったりする子もいました。あいにくガスがかかっていて白山を眺望することは叶いませんでしたが、新鮮な山の空気を体いっぱい吸い込むことができました。登山後は、百万貫岩見学を行いました。巨大な岩が川の力で押し流されてきたことに思いを馳せることが出来ました。

その日のナイトプログラムはロープワークと、焚き火でマシュマロ焼きを行いました。マシュマロを焼いている間に見上げた星空が大変美しく、地面に寝っ転がりながらうっとり星を見つめる子もいたほどです。(笑)

2日目は、キャニオンロードサイクリングを行いました。(表紙写真)はじめはぎこちない運転でしたが、2人乗り用自転車で息を合わせてペダルを漕ぎ、白山ジオパークの見所となっている手取峡谷や綿が滝、弘法の池なども巡りながら、さわやかな秋風を受けて気持ちよく進むことができました。立ち寄った所々でも、アケビやヌカゴ、山椒の葉を食するなど5感を使った活動も思う存分行うことができました。(山椒を口にした子どもたちの苦々しい顔が忘れられません*笑)

参加した子どもたちには、2日間の体験を通した気づきもたくさんあったはずです。それは体験をしたことでしか味わえない実感です。その気づきを今後の生活に活かしてこれからも成長を続けていくことを願っています。

次回(4回目は)は来年3月上旬に雪山活動を予定しています。

ファイト! かもしかクラブの仲間たち!!

写真①(岩屋俣谷園地登山)

写真②(百万貫岩見学)

 

写真③(ロープワーク)

写真④(マシュマロ焼き)

写真⑤(キャニオンロードサイクリング*綿が滝にて)

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