しみずっちの窓から⑳ ~ 関わりの楽しさを ~

令和4年(2022年)10月17日

関わりの楽しさを

ススキがセイダカアワダチソウと背丈を競うように咲き誇っています。(表紙写真)秋も深まってきましたね。

そんな中、先週末(10/15~16 土・日)は、白山市子ども会連合会のみなさんに合宿利用をしていただきました。(ありがとうございます。)

参加した子どもたちは、白山市内の5・6年生23名で、それぞれ異なる学校・区域から希望して集まってきました。きっと、スタッフを含め、初めて出会う人たちとの交流に不安や緊張もあったことでしょう。しかしそんな彼らも活動を重ねる中、関わりを深めようと、自分なりに仲間づくりをすすめていました。

 

子どもは本来柔軟性が有り、人と仲良くするための意欲や能力を備えています。しかしながら、コロナ禍の中、人と人とが直接的に関わる時間が極端に減りました。今年度に入り感染対策の緩和により、少しずつ人的な交流場面も増えてきましたが、子どもの成長にとってこの直接的な人との関わりは必要不可欠です。

なぜならば、人は人と関わり、支え合って生きていく生き物だからです。どのような行動をすることが自分はもちろん、相手にとっても楽しい時間をつくることになるのか。そうしたことを自分で考え、行動に移す力が、社会を生きる上で必要になってきます。(俗に言う「協調性」*見えない力ですね)

そのためには同じ空気感の中で、相手の気持ちを感じたり考えたりできる「直接体験」の機会が必要です。(PCやタブレットに向かってばかりいても育つ力ではありません。)

当施設では、自然体験を、提供するプログラムの中心に据えていますが、もちろんこの人間関係づくりに配意した活動も随所に取り入れています。

その中の代表的なプログラムに、施設周辺で行う「アドベンチャーパーク(フレンドパーク)」があります。

このプログラムは、グループで協力しながら与えられた課題をクリアしていくもので、決められた時間内に多くの得点をゲットしてゴールをめざす活動です。

参加した白山市の子どもたちは、できるだけ初めて出会う子どもたち同士でグループをつくり、自分たちで決めたリーダーを中心に教え合い、励まし合って課題をクリアしていきました。

自然が発するパワーも手助けして、子どもたちはしだいに心を開き、とても良い顔をして、意欲的に取り組んでいました。そしてこの活動をきっかけに、参加した子ども同士の関わりが一気に深まり、新しい仲間とともに過ごす楽しさも感じることができたようです。

こうした関わりの場面を毎年、準備・計画してつくっておられる白山市子ども会連合会の役員・スタッフの皆さんには心からの敬意を表します。ボランティアとして、子どもたちの成長を支えて下さる思いの熱さに触れさせていただき私自身勉強になりました。そして、こうした大人たちが白山地域におられることを大変心強く思いました。(白山市の子どもたちは幸せ者です)

 

以下、アドベンチャーパークの様子を写真で紹介します。身近なところでも実施できるプログラムです。みなさんの地域でもぜひ活動に取り入れていただければ嬉しいです。詳しい内容と方法をお知りになりたい方は施設まで遠慮無くお尋ね下さい。子どもたちの「関わる力」を共に育てていきましょう。

 

☆たけでころころ

切った竹をレールにして落とさないように、輪になって木の実を転がして運んでいきます。2周できたらクリア。

☆スラックライン

一人ずつ平たいラインを使った綱渡りに挑戦し、全員がゴールまで渡り切ればクリア。ゴールした人はラインの横に立って補助役になることが出来ます。

☆危険物処理

ロープ付きペットボトルに入った水を危険物に見立て、離れたところから捨てることが出来たらクリア。いかにしてロープを操るとうまく捨てられるか知恵の出しどころです。

 

ac_unit 冬季利用について