しみずっちの窓から㉓ ~ 恐竜時代の化石を発見しよう ~
令和4年(2022年)11月7日
恐竜時代の化石を発見しよう
みなさんは、今住んでいるその土地の、1億3千万年前の様子をイメージすることが出来るでしょうか?当たり前のことですがおそらくそんな大昔のことをイメージできるのは、だれにだって難しいことだと思います。でも、その手助けをしてくれるのモノがあります。それが「化石」です。
化石は、大昔のその土地に暮らしていた生物の姿や生活の様子を伝えてくれます。言い替えるならば、化石は長い間大地に眠り、何万年、何億年の時を超えて私たちの前に届けられた遠い過去からのお便りなのです。
先週の土曜日(11月5日)、施設オリジナルの主催事業「恐竜時代の化石を見つけよう」を開催しました。7家族19名のみなさんが参加して行われたこのプログラムでは、参加者のみなさんに、恐竜たちが闊歩していた1億3千万年前の白山麓にタイムトリップした気分で、現地での化石の観察や発掘の体験学習を行っていただきました。
はじめに訪れた場所は、「桑島化石壁」です。国の天然記念物であるこの地は、普段は一般の人は入れないのですが、特別に許可を得て、専門の学芸員の引率のもと間近で観察させていただくことが出来ました。立ったまま化石になった「珪化木」を見たり、壁の近くに落ちていた化石を採集したりしました。この化石壁では、かつて肉食恐竜の歯形の化石も見つかっており、当時、この地で恐竜たちが生息していた様子も想像することも出来ました。
その後場所を白峰恐竜パークに移して、恐竜や化石などについて学ぶ館内ラリーを家族ごとで行っていただきました。昼食後は、パーク内にある化石調査センターに集められた、植物や恐竜など、希少な化石の現物を学芸員の方から見せていただきました。食い入るように見つめる参加者のみなさんの姿が印象的でした。(興味津々!!)
観察後はお待ちかねの化石発掘作業です。前述の化石壁でまだ調査されていない岩石を、参加者のみなさんにハンマーで割っていただきながら、発掘に協力していただきました。作業してまもなく、出るわ。出るわ。シダ類などの植物はもちろん、巻き貝などの化石も見つかり、みなさん時を忘れるくらい夢中になって取り組まれていました。
お天気にも恵まれ、悠久の時を経て現在へとつながる、太古への歴史ロマンを体いっぱい感じられた秋の1日となりました。(施設イベントはよく晴れるので、私は「晴れ男」です。お任せ下さいませ*笑)
写真①(桑島化石壁)
写真②(恐竜パークラリー)
写真③(化石の観察)