しみずっちの窓から㉔ かわいい子には体験を 忘れずにこの一言も!part1
令和4年(2022年)11月11日
かわいい子には体験を 忘れずにこの一言も!part1
ここ数日良いお天気が続いています。お日様に照らされて、施設の敷地内にあるイチョウやケヤキたちも秋空のもと美しく色づいています。(表紙写真)こうした風景を見るだけで心が開かれていくようで、改めて自然がもつパワー(良さ)を有り難く感じます。
さて、先日、内灘町PTA連合会さんからお招きがあり、「子どもを育む体験力」を演題としてお話しをさせていただきました。(内灘町のみなさんには、拙い話を最後まで熱心にお聞きいただいたことをこの場を借りて感謝いたします。)
講演の中で、近年の傾向として、子どもたちの自然体験をはじめとした体験の場や「本物」に触れる機会が少なくなっている現状をデータをもとにお話させていただきました。また、申し上げにくいことがらでしたが、その要因の一つとして、保護者をはじめ周りの大人がリスクを恐れて過保護となり、子どもの成長に必要な体験の機会を奪っているのではとの指摘もさせていただいたところです。
「かわいい子には旅をさせろ」という言葉があるように、子どもたちの自立を促す手段としても体験は重要です。生命に危険を及ぼすほどの体験は当然避けなければなりません。ただ、成長していく上で乗り越えていかなければならない課題は子どもを育む上で必要な力となります。遠ざけてばかりでは子どもの自立はおぼつかなくなるでしょう。
体験を通して子どもたちは、発達に結びつく多くの課題と出会います。それはまさに子どもを伸ばす宝と言っても差し支えないはずです。少々の失敗体験も、長い目で見れば宝となりますからね。やはり結果よりも過程が大切なのです。
話は脱線しますが、朝ドラ大ファンの私は、今放映中の主人公が幼少期に、おばあちゃんからもらった「失敗は何も悪いことじゃねぇ」の言葉に感涙しました。(舞ちゃん頑張れ! 笑)
現状、失敗を恐れて体験の一歩を踏み出せなくなっている子がいます。そうした子どもたちはもちろんのこと、体験に夢中になって取り組む子どもたちに対しても、大人の発する言葉かけしだいで、意欲や関心、延いては今後の成長に大きな変化が現れてくると思っています。
次回は、続編として、子どもを成長へと導く「マジカル言葉」についてお伝えしますね。お楽しみに。
写真①(体験例:野外炊飯 *火の強さ、熱さ、煙たさを直に感じる)
写真②(体験例:小刀を使った鉛筆削り *刃物の特性を身をもって知る)
写真③(体験例:シャワークライム *水の強さ、冷たさ。岩を押すようにして登る身体感覚が得られる)