しみずっちの窓から㉛ ~ 飛躍・向上の1年に! ~

令和5年(2023年)1月4日(水)

新年明けましておめでとうございます。降雪の少ない年末年始となり、穏やかに新年を迎えられたことを互いに喜びたいものです。(皆様お正月はゆっくり過ごすことができましたでしょうか)新しい年が皆様にとって出会いに満ちた素敵な1年となることを心より願っています。

ところで、今年の干支は「卯」(ウサギ)です。

卯年は、中国の由来によれば、芽を出した植物が成長し茎や葉が大きくなる時期で、目に見えて大きく「成長する」年だといわれています。また、ウサギは跳びはねることから、「飛躍する」という象徴になります。さらに、たくさんの子を産むことから「豊穣、子孫繁栄」のシンボルにもなっています。総じて『向上』するにはもってこいの年といえそうですね。

人間誰だって自分をより良くしたいという根源的な欲求(向上心)を抱いています。でも、自分をより良くするためには、神頼みよろしく、じっとしていても何も生まれません。目指したい自分に向かって行動に移すことが大事です。行動しなければ、失敗も出来ません。失敗をしなければより良く成長するための「術」も体得できません。

昨年もこのお便りで記したと思いますが、私たちの施設が提供する体験活動には失敗がつきものです。ただ、失敗を恐れるあまりに体験活動に一歩踏み出せない人がいます。私もその一人でした。この施設に勤めさせていただき、この歳(61歳)になって初めて体験することも多々ありました。正直今でもおっかなびっくりやっていることがありますし、失敗もします。それでも活動に関わって、そこで得た知識や技能(難しさも含め)を自分なりの言葉で実感込めて語ることができるようになってきました。これは体験活動を行った自分への賜(たまわり)物だと思っています。

私たちの施設は『5感を働かせた自然体験』をキーワードにしていますが、この感覚はみなさん一人一人がもっている固有のものです。だからこそ一応に、「この体験をしたらこんなことを感じるよ」なんてマニュアル言葉(PC&タブレット上の検索言葉?)にすることはできません。感じるのはあなた自身です。感じたことであなた自身が、今後大切にすべきことがらを体得でき、そしてそのことをあなたの中で備蓄し、言語等で表現できるようになるのです。これってすごいことだと思いませんか?人間ならではの能力、心の豊かさを得ることにつながると思うのですが・・・。

新年早々長い話となりました(気をつけると言っておきながらスミマセン*苦笑)。

私たち職員は、「飛躍・向上」の年に向けて新しい体験に踏み出したいと願っている多くの皆様の力になりたいと心底願っています。

今年もチーム一丸となって、知恵を出し合い工夫をしながら、利用される皆様がより満足できる体験活動の提供に努めてまいります。どうか本年も、なくてはならない社会教育施設→「白山ろく少年自然の家」をよろしくお願いいたします。

 

写真: 雪ウサギ(しみずっち作)

 

 

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