しみずっちの窓から㊲ ~ 冬の野生動物の息づかいを感じてみよう ~
令和5年(2023年)2月13日
冬の野生動物の息づかいを感じてみよう ~ フィールドサインを探せ! ~
表紙の写真は、先週の金曜日に、当施設の野外炊飯棟周辺でみかけた野生動物の足跡です。どうやら斜面をかけあがっていった模様です。さてさて、いったいその正体は・・・?
しばらく待つもその動物はとんと姿を見せてはくれませんでした(笑)。でもね、その足跡、歩行の形から野ウサギだとわかります。実はうさぎの歩行には、前足(ピョン)→前足(ピョン)→後ろ足(パーン)といった、Yの字になる特徴があるのです。このように足跡や歩行の特徴から、野生動物の正体を推測することができるのです。おもしろいですね(詳しくは別添え参照ください)。
☆野生動物の足跡(PDF)
足跡以外にも、野生動物が生息している痕跡として、動物の糞(うんち)や食べかす・食べた跡(食痕)などがあります。これらひっくるめて野生動物の「フィールドサイン」と呼ばれています。
☆写真(食痕 *施設「集会室」のそばで発見)
*樹皮が白くなっているところはかじられた食痕。おそらくニホンザルかニホンジカだと思われます。冬芽もほとんど食べられていました。
野生の動物たちの姿はなかなか見かけることは出来ません。しかし、このような厳しい冬の寒さの中でも、いろいろな動物たちが、生き抜くための活動をしています。フィールドサインを見つけることで、動物たちの暮らしぶりが想像でき、その息づかいまでもが感じられるような気がします。そして自然のことをより深く理解できると思うのです。当施設では、冬の野外活動プログラム(かんじき・スノーシューハイク)として実施しています。みなさんも、冬の里山でフィールドサインを探してみませんか。(もちろん安全第一で。ルールやマナーを守って行って下さい。)
☆おまけ
そういえば、先日スキー合宿にきていた子どもたちが、一里野スキー場でニホンカモシカを発見したと喜びの報告をしてくれました。国宝ともいうべき特別天然記念物を見ることが出来てラッキーでしたね。
*参考(カモシカ写真*一里野で見たカモシカではありません。あしからず・・・)